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    2013年イタリアの旅 Grottaglieの窯元、ENZA FASANOさんとの出会い
    ホーム/ブログ/2013年イタリアの旅 Grottaglieの窯元、ENZA FASANOさんとの出会い

    2013年イタリアの旅 Grottaglieの窯元、ENZA FASANOさんとの出会い

    Aug 30、2023

    イタリアのプーリア地方を初めて訪れたのは、かれこれ10年前の2013年。

    Panzerotti(南イタリアの揚げピザ)の故郷を訪ねる!というめっちゃちっさいただの食いしん坊な目的で、当時から食の探求を共にしていた伊藤シェフと渡伊。まずは20代に1年半を過ごしたミラノを十数年ぶりに冷やかし、そこからTagliatelleボロネーゼを食べに電車でボローニャへ。

    ボローニャでボロネーゼを食べる、まだ30代前半の伊藤シェフです。

    一応、ここで旅のサブ目的であったオーガニック商品の展示会を見て、手打ちパスタの本場ボローニャでパスタの認識も新たに、次の目的地プーリアへ向かいます。

    1等個室をとって楽しみにしていた夜行列車(旅のハイライト!)が来なくてボローニャ駅のホームで3時間ほど寝転がって待っていたら普通寝台しかない列車が来てほとんど寝られないままプーリアの街Bariへ到着。まっしぐらにPanzerotti屋(実際にはパン屋で見つけることが多かった)をハシゴするものの、思っていたよりフカフカして具もたんjy…いや、シンプルなものが多くてすぐに飽きてしまう。

    20代で住んでいたミラノとは全く違う、アドリア海に面した南イタリアの空気にふわふわしながら、借りたミッションの日産jukeで、延々と続くオリーブ畑の田舎道を飛ばして向かったのは、旅の第二の目的、Grottaglieという陶器の街でした。

    途中のOstuniというエリアの素敵な宿で1泊したのですが、その宿でついにEnza Fasanoのセラミックに出会います。

    古い荘園主の邸宅をホテルにコンバージョンしたその宿は、プーリアで宿を運営するという長年の夢を叶えるためミラノからIターン(この言葉がイタリアにフィットするのかよくわからないけど)したオーナー夫妻がすんばらしくおしゃれなセンスの持ち主で、ホテル内のレストランだけでなく、館内の至る所にプーリアのアンティークの陶器とEnza Fasanoさんの陶器を飾っていたのです。

    ホテルの厨房。手前のカラフルなお皿がホテルオリジナルのお皿、奥のタイルはアンティークです。

    翌日早速連絡をしてもらって、Enza Fasanoを訪ねまして、お皿を数店購入。    いつかお店をやる時にきっと個々のお皿を使おう、と心に決めて、Giovannaにまた来ることを約束して次の目的地シチリアに向かったのでした。

    Enza Fasanoの職人さんたちの作業部屋

     

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    そこからまた4年が経ち、縁あって西小山の駅近の物件を貸していただくことになり、早速whats app(海外のLINEのようなコミュニケーションツール)でEnza FasanoのGiovannaに事情を伝え、遠隔でお店用のお皿をまとまった量発注しました。

    お店のパスタや料理がシンプルに映える白い器、あのGrottaglieのアトリエで手に取ったギザギザのリムのお皿を買うと決めていました。

    大きな段ボールに丁寧に梱包されたお皿がお店に届いた時の感無量、今でもこのなんてことない地味〜な画像見てもわくわくします笑

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    この後、シチリアのパレルモから東のメッシーナ、南のシャッカへと旅は続くのですが、それはまたの機会に。

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    Pastificio Sugino 店主の杉野です。

    初めてイタリアの地を踏んだのはかれこれ20年ほど前。20代の1年半ほどをプロダクトデザインを学ぶためミラノで過ごしました。

    その後紆余曲折を経て、最終的にボローニャで麺打ちを学び、日本初の女性のSfoglinaとして2017年〜2022年の約5年間、東京・西小山で生パスタを製造販売する食堂を営業してました。

    現在は工房を湘南・大磯に移し、ECサイトをメインに生パスタを販売するスタイルに。

    お客様と直接会う機会がなくなってしまって若干消沈してますが、こうやって地味にこれまでのイタリアとの関わりや、サイトで紹介している物、パスタについて情報を発信していこうと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします!

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